You're one in a million
私は現在歯軋り治療のため、とある歯科医院に通っている。
そこの先生にはとてもお世話になっているのだけど、治療の説明やアフターケアに関して、少し不安に思った部分があった。
(詳細は割愛)
うちの先生の病院ではこんなこと無かったのになあと、どうしても比べてしまう。
私は高校生の時に歯科治療で非常に痛い思いをし、歯医者がとても怖かった。
彼の病院を訪ねるのにもとても勇気が要ったし、初診の日は診療台で体を強張らせていた。
そんな私の前に現れたのが、後に恋人となる院長先生。
先生の顔が私のストライクゾーンのかなりイイ所を突いていたため、あまりのかっこよさにびっくりしたのもあったけど、恐怖は一瞬で吹き飛んだ。
先生には患者さんを安心させる「何か」がある気がする。
それは先生の人柄であったり、経験を重ねてきたが故の自信のおかげなのかもしれないけど、私はなんとなく、それ以上のものを先生から感じ取った。
「ああ、この人なら大丈夫だ」って思えた。
先生がいると、とても安心する。
それは恋人同士になった今も変わらない。
どんなに嫌なことがあっても、辛い思いをしても、先生が帰ってきてくれるだけで心安らぐ。
二人の幸せのため、明日もまた頑張ろうと思える。
精神的な意味での両親を失くした私にとって、弱さを見せられる存在は先生だけだ。
幼少のころから親に素直に甘えることができなかった私に、生れて初めて「甘えてもいいんだ」って思わせてくれたのが先生。
先生は親のように私のことを心配し、助け、愛情を注いでくれる。
しかしながら、その優しさに甘えっぱなしではいけない。
頼りがいの裏には、彼の強さや努力、プライドが隠されているだろう。
古傷が刻まれ、生傷の絶えぬ姿があるだろう。
私を様々な困難から遠ざけてくれる彼を、どんな時も癒せる存在でありたいと願う。