not simple

21歳年上の彼と、結婚までの道のり。

You're one in a million

 

私は現在歯軋り治療のため、とある歯科医院に通っている。

 

そこの先生にはとてもお世話になっているのだけど、治療の説明やアフターケアに関して、少し不安に思った部分があった。

(詳細は割愛)

 

うちの先生の病院ではこんなこと無かったのになあと、どうしても比べてしまう。

 

 

 

私は高校生の時に歯科治療で非常に痛い思いをし、歯医者がとても怖かった。

彼の病院を訪ねるのにもとても勇気が要ったし、初診の日は診療台で体を強張らせていた。

 

 

そんな私の前に現れたのが、後に恋人となる院長先生。

 

先生の顔が私のストライクゾーンのかなりイイ所を突いていたため、あまりのかっこよさにびっくりしたのもあったけど、恐怖は一瞬で吹き飛んだ。

 

 

 

先生には患者さんを安心させる「何か」がある気がする。

 

 

それは先生の人柄であったり、経験を重ねてきたが故の自信のおかげなのかもしれないけど、私はなんとなく、それ以上のものを先生から感じ取った。

 

 

「ああ、この人なら大丈夫だ」って思えた。

 

先生がいると、とても安心する。

 

 

 

 

それは恋人同士になった今も変わらない。

どんなに嫌なことがあっても、辛い思いをしても、先生が帰ってきてくれるだけで心安らぐ。

 

 

二人の幸せのため、明日もまた頑張ろうと思える。

 

 

 

 

 

精神的な意味での両親を失くした私にとって、弱さを見せられる存在は先生だけだ。

 

幼少のころから親に素直に甘えることができなかった私に、生れて初めて「甘えてもいいんだ」って思わせてくれたのが先生。

 

先生は親のように私のことを心配し、助け、愛情を注いでくれる。

 

 

 

 

 

 

しかしながら、その優しさに甘えっぱなしではいけない。

 

 

頼りがいの裏には、彼の強さや努力、プライドが隠されているだろう。

古傷が刻まれ、生傷の絶えぬ姿があるだろう。

 

 

私を様々な困難から遠ざけてくれる彼を、どんな時も癒せる存在でありたいと願う。