not simple

21歳年上の彼と、結婚までの道のり。

練習が無いと何もできません

 

私たちの馴れ初めは「先生」と「患者さん」の関係からスタートした。

その名残で、私は今も彼氏のことを親しみと敬意を込めて「先生」と呼んでいる。

 

 

でも彼の実家で「先生呼び」ってどうよ?

 

 

 

 

結婚しますって挨拶に来た彼女が、自分の息子を先生なんてよそよそしい呼び方で呼んでいたら、不信感2割増しだ。

水商売の人と勘違いされるかもしれない。

 

息子との結婚を認めたら最後。

家事もやらずに息子の金で散々遊び散らかし、「おぢさんとかまぢムリ」とか言って年老いた息子を置いて出ていくに違いない。

 

…なんて思われてしまってはまずいので、実家訪問直前対策会議が始まる。

 

 

 

私「先生のことなんて呼んだらいい?」

 

彼「普通に考えて正人(彼の名前)さんじゃない?」

 

私「まさとさん、まさとさん…なんか噛みそうなんだけど

 

 

 

 

 

正人さんって、正直ちょっと言いにくい。

 他に何かあるだろうか。

 

 

彼が私を娘のように可愛がってくれるので、最近は「ぱぱ」と呼ぶことがある。

しかしこれは史上最強にまずいので却下。

 

 

呼び捨ては論外だし、「君」付けも妙だ。

 

 

 

余談になるが、彼は親戚や友人からは未だに「まーくん」と呼ばれているらしい。

しかし私は彼を「まーくん」とは呼びたくない。

私の中の彼は「まーくん」というイメージじゃないし、何より「まーくん」は楽天を連想させるのでダメだ。

 

 

 やはり「正人さん呼び」がベストだという結論に遠回りで辿り着き、今日から正人さんと呼ぶ練習を始めた。

 

慣れないから言いにくいし、気恥ずかしい。

多分彼も恥ずかしいと思う。

 

でも、このことは彼を名前呼びする良いきっかけになってくれた。

 

 

 

おうちでは「先生」とか「ぱぱ」でも、外に出た時くらい「正人さん」って呼んであげたいと思う。

 

21も年が離れてるけど、私たちは恋人同士なんだから。